過ぎたことは全部いいこと
最近故あって、ここ10年くらいのことを思い出す機会がちょくちょくあるのだけど、だいたい全部「あの頃はよかったなあ」って思ってしみじみする。
実際、そのときは厭なこともあったし万事うまくいったこともないし、まちがえたこともたくさんあったし、順風満帆だったわけではない、決して。
でも振り返ってみて、(今がどうこうとかではなく)あの頃はよかったなと思えることばかりなので、思ったよりも幸せな人生歩んできたのかもしれない。
「過ぎたことは全部いいこと」って、数年前に潜り込んで聴いた早稲田の講義で佐々木敦が言っていて、そのときはなんとなくよい言葉だなあとだけ思っていたけれど、ここ最近その意味を実感として理解できてきたような、気がする。
過ぎたことは全部いいこと。
今、うまくいかなかったり大変な思いをしていたとしても、この先の人生ではきっと、大抵のことはそう思える。