ちんぶろ

好きな人や物が多すぎる女子の活動記録、雑感、あれやこれやをちぎっては投げちぎっては投げ

新宿御苑に行った

   

平日にお休みがとれた日があったので、行ってみたかった新宿御苑に行った。

新宿御苑は新海誠監督の「言の葉の庭」の舞台として有名。

映画公開からはや数年、入場ゲートがリニューアルされてQRコード読み取り式になっていて時の流れを感じはしたものの(映画では紙のチケットをシュッと入れてガチャコンと開く仕組みだったはず)、劇中同様にちょうど雨が降っていたこともあってテンションは右肩上がり。

当初は映画に出てくる件の東屋をちろっと見て帰ろうとしていたのだけれど、場内は思った以上に広くて、特に敷地内の屋内植物園は戦前から歴史ある場所らしく、意外と見応えがあるところばかりで午前中をすっかり使い果たしてしまった。

どん詰まりのポプラ並木。雰囲気はよいけどどこかちぐはぐな、こういう場所がいくつかあって謎っぽい。

広い園内をほてほてと歩きながら、タカオくんは新宿駅で降りて新宿門から歩いてきていたけれど、ユキノさんは千駄ケ谷駅で電車に乗るのに失敗して、そのまま千駄ケ谷門から来ていたんだなあなどと思いを巡らせる。思った以上に映画は現実を踏襲していた。

初夏の頃とはまた違う印象だったけれど、映画で何度か印象的に使われる、水面すれすれに枝を伸ばした紅葉もあった。
ふたりが夕立に見舞われる藤棚も。

映画の舞台となった東屋はというと、思ったよりもこじんまりとしていてああ、なるほど〜という感じ。
どちらかというと、現実をやや脚色したうえで舞台として使っているという印象だった。

それでもだだっ広く一面の緑溢れる公園から、雨に烟る灰色の空をバックに新宿のビル群が見える様子は、嘘とリアルの狭間のようななんともいえないよさがあって心をくすぐった。

日常からほんのちょっと歩いたところでこういうちょっとした異世界に出会えるのは、東京のよいところ。
また来よう。

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